HOME ブログ 民営化と効率化の落とし穴
ブログ

民営化と効率化の落とし穴

2006.01.01

小泉内閣は、総選挙大勝の余勢をかって「民営化」と、「小さな政府」へまっしぐらだ。公務員を敵役に仕立てながら、その裏ではすでに庶民への大増税が動き出している。このままでいいのか、心配でたまらない。
昨年はやっと景気回復、株価上昇という明るい雰囲気が見え始めたが、一方で日本社会は「下流社会」(三浦展著、光文社新書)と、一部のヒルズ族と呼ばれ るような成金たちに分解し始めているようだ。政府や公共部門が責任を負うべき「安全」「安心」が脅かされている。JR福知山線の惨事、耐震データ偽造によ る危ないマンションの大量発覚、いずれも公共部門の民営化の中で発生した「落とし穴」であった。
「改革」イコール効率化イコール民営化という、単純な図式ですべてを割り切っていくことの危険性に気付かねばならない。公共サービスに求められる第一の 要素は信頼性であり、次に効率性であるはずだ。民主党も、指定管理者制度や市場化テストを積極的に推進するが、コスト削減のみでなく「サービスの質」「信頼性」を重視した選択を主張している。
公務員制度改革についても、人数を減らせ、給料や退職金を下げろ、ばかりではダメだと思う。巨額の財政赤字の原因が、公務員人件費にあるかのような宣伝は、公共事業や「虎ノ門」(特殊法人)でさんざん甘い汁を吸い尽くしてきた一部特権階級連中を免罪してしまう。
本当の改革とは何なのか。誰のための改革なのか。じっくりと見定め、取り組む年にしたい。