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長老たちの222222222222宣言

2022年2月09日

2022年が明け、愛知・名古屋で2026年に開催するアジア競技大会まであと5年となった。
オリンピックのアジア版といわれる大会だが、その発祥は、アジア太平洋戦争後の“不戦の誓い”としてインドのネルー首相の提唱で始まった1651年のニューデリー大会だった。
しかし、その前年に始まった挑戦戦争は、70年経った今も休戦のままで停戦・平和になっていない。
 それどころか最近の日本の政界では「台湾海峡有事は日本の有事」だとか「敵基地攻撃能力」が喧伝され始め、近隣諸国との緊張が煽られて防衛費の膨張が止まらない。
戦争放棄と戦力不保持を謳った憲法上の制約や、非核3原則、防衛費対GNP1%枠といった戦後政治の大切な諸原則が、無視されているごとくである。
 こうした風潮を深く憂慮する戦争体験世代の長老たちが、「東アジア不戦を誓う2222222222宣言」を呼び掛けていることをご存じだろうか。
昨年亡くなった瀬戸内寂聴さんをはじめ、西原春夫元早大総長、千宋室裏千家大宗匠、石原信雄元内閣官房副長官、否うn沢勝二元NHK会長ら各界の著名な18名が提言者となり、2022年2月22日22時22分22秒という稀有な時点を期して、東アジアの各国の首脳が「少なくともまず東アジアを戦争のない地域とする」宣言を発するよう働きかけようというものである。
福田康夫、河野洋平といった保守政界の重鎮も賛同し、静かに共感の輪が広がっているという。
 アジア競技大会を共同 催する愛知県知事と名古屋市長が、この宣言を2月22日に発し、9月の杭州大会に並んで参列する――そんな初夢を見た。